マイナンバーカードがあればお薬手帳はいらない?お薬手帳の有効性について薬剤師が解説

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2025年12月2日に従来の保険証が廃止となって半年がたちました。

薬局では、以前はマイナンバーカードでの保険証利用に戸惑っていた患者さんも、徐々に慣れてきているように感じます。

マイナ保険証のメリットの1つは、診療・薬剤情報を病院や薬局に共有できることです。

ですが薬局へ行くと、今も「お薬手帳お持ちですか?」と聞かれますよね。

なぜマイナ保険証があるのにお薬手帳が必要なのか、薬局で働く薬剤師が解説していきます。

マイナ保険証への診療・薬剤情報の反映までタイムラグがある

原則、毎月11日に更新

通常の処方箋でお薬をもらった場合、その情報は即座にマイナ保険証へ反映されません。

薬剤情報は社会保険もしくは国民健康保険の支払基金を通じてマイナ保険証に連携されるため、反映まで時間がかかります。

現在は、毎月11日(一部情報は12〜14日)に情報が更新されます。

電子処方箋の場合はすぐに反映される

電子処方箋とは、これまで紙で発行していた処方箋を電子化したものです。

電子処方箋システムに対応している医療機関で電子処方箋を発行、調剤されるとすぐに薬剤情報が更新されます。

ただ、病院におけるシステムの導入率は未だ低く、20〜30%程度で推移しているのが現状です。

お薬手帳の提示で少しだけお薬代が安くことがある

現行の調剤報酬では、条件を満たせばお薬手帳を提示することでお薬代が安くなることがあります。

負担割合によって変わりますが、3割負担の場合は40円、1割負担の場合は10円程度です。

同じ薬局で3カ月以内に調剤を受けることが条件となります。

お薬手帳が必要なのはこんな人

お薬手帳はすべての人が必ず持参しなればならないツールではありません。ですが、次のような方は持ち歩くことをオススメします。

  • 同月内に2回以上病院を受診する人
  • 市販薬を服用する人
  • 3ヶ月以内に定期受診される人

市販薬の服用歴や直近で処方されたお薬を把握するのに、お薬手帳は役立ちます。

薬の飲み合わせや重複チェックができるだけではなく、条件を満たせば自己負担が軽くなる場合があります。

スマートフォンだと医療者が確認し辛いことも

最近は、お薬の情報をスマートフォンのアプリで管理される方も増えてきました。

ただ薬剤師などの医療者側は、スマートフォンの画面は情報を確認し辛い一面があります。

紙のお薬手帳だと手に取ってじっくり確認できますが、スマートフォンの場合、端末を医療者が操作することにお互い抵抗があったり、患者さん自身に操作してもらうのに時間がかかってしまうこともあります。

また、複数の薬を飲まれている場合スマートフォンの画面を一見しただけでは把握しきれないため、紙のお薬手帳のほうがありがたいと感じることもあります。

しかし、アプリの手帳はお薬手帳の持ち忘れがなくなったり、荷物が少なくなるといったメリットもあります。

アプリを使用される方は、併用薬の確認の時に画面をじっくり確認させていただくことがあるので、ご協力いただけると助かります。

まとめ

今後は医療DX化がどんどんすすみ、マイナ保険証だけで必要な情報を一元管理できる仕組みが整っていくと考えられます。

一方、現時点では必要な情報をすべてマイナ保険証で確認できるわけではありません。お薬手帳とマイナ保険証を併用することが、より安全な医療につながります。

お薬手帳を作ろうか迷っている方や、マイナ保険証についてわからないことがあれば、薬局の薬剤師に気楽に相談してみてくださいね。

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